読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

世界から猫が消えたなら(川村元気)の書評

物語のキーポイントになる猫

余命わずかな時に、悪魔から「この世から、ある物を1つ消せば1日だけ寿命を延ばせる」と言われて、物語が始まります。

意外なストーリー

世界から猫が消えたならのストーリー

この「世界から猫が消えたなら」を読み始めた時に、主人公の余命あとわずかという設定は、映画やアニメでよくある話なので、ちょっと食傷気味だなぁと思いました。所が読み続けて行くと、すぐに違うと思ったのです。

主人公の前に突然、悪魔が登場します。それも主人公と同じ姿、つまりドッペルゲンガーです!(ドッペルゲンガーとは、自分と全く同じ人間を見る事を言う)言い伝えでは自分と同じ姿を見たら、亡くなってしまうと言われています。でも私は小学生の時にドッペルゲンガーを体験したのですが、何も起こらなくて大丈夫だとは思いますけど。少し話はそれましたが、悪魔が主人公の寿命を1日延ばすかわりに、この世から、消しても良い物を考えさせるような小説です。この設定はオリジナリティーがあって面白いなぁと思いました。

自分の命より重いものとは?

自分の命より大事な存在を見つける主人公

悪魔が主人公に選べと言っておきながら、悪魔が途中から「それ消しましょ」と消すものを指定していくのです。主人公は指定された物と、自分の命どちらが重いのか考えながら消していく事になる訳です。

読んでいくうちに「まぁ、このぐらいだったら命のほうを選ぶよなぁ」と思ったり「それを消されると困る」と思ったりします。主人公は何を消していくのでしょうか?まぁタイトルに「世界から猫が消えたなら」とあるので、消すリストに「猫」が入っているのは言うまでもありません。しかし私の場合は、自分の命と引き換えに消せない物などあるのだろうか?と思いながら読んでいました。

2016年映画で公開

www.sekaneko.com

主人公はまだ亡くなりたくないばかりに、次々に物を消していきます。しかし消していくうちに、消してしまった事の罪悪感を覚えていく事になるのです。小説やドラマによくある話としては、命がいかに大事か訴えるものは多いでしょう。しかし、命だけでなく物の価値を訴えるものは少ないのではないでしょうか?そして、この小説は映画化が決定されているので、今から少し楽しみですね。演じる役者は「佐藤健」や「宮崎あおい」など、豪華なキャストなので、どのような映画になるのでしょうか?予告編を見たのですが、小説とは少し違う場面も出てくるので、小説を読んで映画を見れば、二重に面白いはずです。

主人公は亡くなりたくないばかりに何を消していくのでしょうか?そして、猫を消すのでしょうか?えっ?猫はどうせ消さないんだろうって?それは、この小説を読んでみなければ、分かりません。人間というのは、自分の命を守るためなら、どんな事だってするかもしれないのですから。

保存