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ノルウェイの森 上(村上春樹)の書評

小説/恋愛

静寂な森の画像

男と女の苦しくもどかしい恋愛を美しく書かれた小説で、ストーリーは不思議に満ちた始まり方をしている「ノルウェイの森(上)」を紹介します。

「ノルウェイの森 上」のストーリー

森に流れる川の画像

物語は、ある男が飛行機に乗っている所から始まって、天井にあるスピーカーからBGMでノルウェイの森が流れ始めると、男は混乱をして両手で顔を覆うのです。

友達と悲しい別れ(序)

飛行機が空港に到着をした後に、男は18年前に「直子」という女性と会話をしているシーンを思い出していました。2人の会話が進んでいく事で、この男の名前はワタナベという事が判明します。それにしても、この男と直子は何者なのか?そして、この男は・・・なぜノルウェイの森を聴いたら混乱をしたのか?物語は謎に包まれたまま進行していくのです。

物語は、ワタナベの大学生活の話になっていきます。そして偶然直子と1年ぶりに再会をして、色々な話をしていく事になります。

しかしワタナベはその後、女性からモテる永沢という人物と知り合う事になって、永沢とワタナベ二人で女をナンパしては大人の関係になる事を続けていきました。しかし、そのような毎日にワタナベは空しさを覚えていくのです。直子は実はワタナベの友人「キズキ」の彼女でしたが、キズキが17歳の時に自ら生涯の幕を閉じてしまったのです。さらにキズキと最後に会話をしたのは、直子ではなくてワタナベだったので、直子としてはそれが面白く無かったようでした。

直子の驚くべき事実(破)

直子が20歳になった時に、ワタナベが20歳になった事を祝おうとケーキなどを用意したら、直子が珍しく喋り続けてきたのです。ワタナベは喋らせるだけ喋らせたかったのですが、遅い時間になったので、そろそろ切り上げようとしたのです。しかし、直子は無視して喋り続けていましたが、しばらくしたら直子は会話をパタリと辞めて、涙を流し始めました。

放心状態のようになって、ワタナベは謝りました。そして夜になってワタナベは直子を抱く事になりました。この時ワタナベが驚いたのは、直子は初体験だったのです。なぜキズキとしなかったのか?・・・謎のまま、朝になってワタナベは置き手紙を置いて部屋をあとにしました。直子は、その日から急に姿をくらませました。ワタナベは直子と会いたい一心で手紙を送り続けたら、直子から返信が来て「阿美寮」にいる事を知らせてきたのです。ワタナベが寮に向かったら、直子と同じ部屋にいる「礼子」という人物と知り合う事になりました。

三人で談笑する束の間の安らぎ(急)

その後久しぶりに直子と再会したワタナベは、ある部屋で礼子と三人で談笑する事になります。そして色々とレコードをかけるようになて「ノルウェイの森」をかけることになりました。礼子はピアニストを目指していた事もあるほど音楽に精通した人物だったので、この曲をギターで難なく演奏するのです。そして直子はこの曲がすきで、よく礼子にリクエストしていたようです。

夜になると、直子はボタンを外していき裸になってワタナベと抱き合いました。その時間はわずか5〜6分でしたが、あまりの美しい直子の姿にワタナベは感動したのです。ワタナベが直子と素敵な夜を過ごした後、朝になると3人は寮にある鳥小屋の掃除に行きます。たった1日でこれほど話が変わるのも不思議な話です。しばらくして、ワタナベと直子2人っきりになって、直子が姉の話を始めてきました。

実は直子の姉もキズキと一緒で17歳の頃に自ら生涯の幕を閉じてしまいました。さらに直子の叔父も自ら生涯の幕を閉じてしまったのです。直子の親は血筋なのかなぁと嘆いていたとワタナベに話していました。直子には暗い過去があり、直子は私と関わるとワタナベが不幸になるのではないかと心配していたのです。それでも、ワタナベは直子と「ここを出ることが出来たら一緒に暮らさないか」と告げるのです。

「ノルウェイの森 上」の感想

ノルウェイの森を読む女性の画像

この小説の内容は、男と女が抱き合うシーンや、女性が男性の性欲を落ちつかせる所を克明に書かれています。そのため18歳以下は読まないほうがいいでしょう。逆に18歳以上の方は、読んでいけば苦しくも美しい大人の恋愛を疑似体験できるはずです。

そして最初は謎だからの物語ですが、少しずつ謎が判明していき続きを読んでみたいと思わせるあたりは、さすが村上春樹先生と思える小説でした。

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