クライマーズ・ハイ(2004年本屋大賞2位)の書評

日航機の墜落事故のニュース

2004年本屋大賞で2位に選ばれた「クライマーズ・ハイ」は、日航機の墜落事故をスクープしようと奮闘する新聞記者を描いた小説です。この小説の内容や、重要人物「悠木和雅」と「安西耿一郎」の2人の関係性を中心に書評します。

クライマーズ・ハイの内容

群馬県の山々の画像

群馬県で、日本を揺るがす大事故が起きました。それが1985年8月12に起きた「日航機(日本航空123便)」の墜落事故でした。墜落した場所は、群馬県にある御巣鷹山で、524名もいた乗員乗客のうち生存できたのは、わずか4名しかいない痛ましい事故だったのです。この記事では、2人の関係性について詳しく紹介していますが、ストーリーのほうを詳しく知りたい方は下のリンクをクリックして下さい。

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登山の理由は「下りるためさ」

山を下りて行く意味

日航機が墜落する前に、群馬県の新聞社「北関(北関東新聞)」の新聞記者だった悠木和雅は、同じ社内の「安西耿一郎」と一緒に「衝立山」へ登る約束をしていた。ある日、悠木和雅は安西耿一郎に「なぜ山を登るのか?」聞いてみました。その問いかけに対して、安西耿一郎は「下りるためさ」と答えます。悠木和雅はその言葉の意味は、その時よく分からなかったのです。

恐怖感がマヒする「クライマーズ・ハイ」

恐怖を忘れるクライマーズ・ハイ

悠木和雅は、安西耿一郎から教えてもらった言葉があります。それが「クライマーズ・ハイ」でした。このクライマーズ・ハイは、アナドレリンが出過ぎて、恐怖感がマヒして興奮状態が極限まで達する事を言うのです。クライマーズ・ハイになった登山者は、夢中で山を登り続けて気付いた頃には山頂に登っているという訳です。

安西耿一郎が入院

安西耿一郎が病院へ入院

悠木和雅は、安西耿一郎と一緒に衝立山へ登る約束をしていたのですが、日航機が墜落する事故が発生してしまいました。新聞記者である悠木和雅が、プライベートを優先出来る訳もなく、仕事を優先する事にしました。新聞社は大騒ぎになってスクープしようとした所で、信じられない事を聞かされます。何と安西耿一郎が病院へ運ばれたのです。悠木和雅が、心配になって電話をしたら、安西耿一郎の息子「安西燐太郎」が出ました。安西燐太郎の話によれば、安西耿一郎は倒れて病院へ運ばれたので、登山中に落ちた訳ではありませんでした。さらに安西耿一郎は目を開けたまま眠っており、植物人間のような状態に陥っていたのです。

安西耿一郎の息子で雪解けする家族

雪解けした家族の暖かさを感じる画像

悠木和雅には息子がいましたが、親子関係はお世辞にも良いとは言えないものでした。所が、その関係性を良くするきっかけを作ったのが、安西耿一郎の息子「安西燐太郎」でした。親子2人では上手く会話も出来ないので、安西燐太郎を誘って3人で登山をするようになったのです。それから親子関係は良くなっていったのです。悠木和雅は、社内の抵抗勢力と戦いながら、ついに日航機の墜落事故をスクープ出来ませんでした。しかし、安西燐太郎のお陰で、かけがえないのない物を手に入れたのかもしれません。