終戦のローレライ(福井晴敏)の書評

日本の歴史

SF小説「終戦のローレライ」は、大日本帝国がナチスドイツの遺産「ローレライ」を利用して、少しでも有利な条件で終戦を迎えようとする物語です。この小説の上・下のストーリーと見所を紹介します。

「終戦のローレライ 上」のストーリー

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ドイツ軍のある潜水艦が米軍の追撃をかわしながら、ある国を目指していました。その国とは大日本帝国です。ドイツの軍人達は同盟国である大日本帝国に庇護してもらおうとナチスドイツの遺産であるローレライを渡そうとしていたのです。

このローレライは敵の位置を完全に把握出来るシステムだったので、米軍が執拗に追いかけ回すほど価値のあるものでした。しかし、このローレライシステムには大きな欠陥があったのです。それは敵の戦艦を撃沈したら、しばらくシステムを利用する事が出来なかったのです。そして、ドイツ軍は撃沈されるのを恐れて、ついにローレライシステムに欠かせないナーバルを海底深くへ破棄する事にしました。

ドイツの軍人達は大日本帝国へたどり着きますが、大日本帝国の軍人「朝倉」はナーバルを回収して、この国をあるべき終戦の形をもたらすために絹見を艦長として派遣させる事にしたのです。

「終戦のローレライ 下」のストーリー

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絹見はナーバルを回収しローレライ・システムを手にいれて、朝倉の元へ駆けつけますが、朝倉からある作戦を指示されます。その作戦とは米国を一時混乱させて少しでも有利な終戦に導く事でした。その作戦に納得した絹見は覚悟を決めて、米本土へ向かいます。しかし、その作戦は朝倉の罠だったのです。それを知らない絹見の元へ従人や清水が罠である事を伝えに行こうとしたら、大きな悲劇が訪れます。

潜水艦「伊507」は朝倉と同調していた土谷の指揮下に入りますが、それまで反目していたフリッツが立ち上がり、伊507を取り戻すのです。しかし、米国は第3の投下目標を東京と定めて、一刻の猶予もありませんでした。絹見は米海軍の大軍をかわしながら東京への攻撃を阻止するために出撃していくのです!

「終戦のローレライ」の見所

終戦を迎えた後の日本

終戦のローレライは上・下両方とも信じられないほど分厚い本ですから、読み終わるのは相当の根気がいります。さらに軍事関係の専門用語がたびたび登場してくるので、それを辞書を使って読む訳ですから、さらに時間と労力を要する訳です。

そのため、読者にとって敷居が高い本と言えますが、近代戦の小説を読みたい方には、読み応えのある小説と言えます。この小説を読めば、一度始まった戦争を止める事がいかに難しい事か分かるかと思います。そして国民(当時は臣民)や軍人は、国家のために何をするべきか?そして理想的な国家とはどのようなものか?色々と考えさせられるのが、この小説の大きな見所です。

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