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Another(綾辻行人)の書評

小説/ホラー

中学校で起きる恐ろしい事

Another(アナザー)は、綾辻行人先生のホラー小説で、榊原恒一という僅か15歳の若者が、ある事情で夜見山市へ引っ越しをする所から始まります。そして1年間だけ恐怖が待っている夜見山北中学へ転入する事になります。それでは、この小説を知らない方のために、ネタをバラさないようにAnotherのストーリーや見所などを紹介しましょう。

「Another」のストーリー

中学3年の学生服

榊原恒一が、転入する夜見北(夜見山北中学)の3年3組は、かつて人気者だった『ミサキ』という人物がいました。しかし、そのミサキが突然亡くなってしまい、クラスメート達は大いに悲しんでしまいます。そして、ミサキはまだ生きているとクラスメート達が言い始めて、卒業式を迎えるまでミサキが生きているフリをする事になりました。

しかし、卒業式の記念写真を撮った時に恐ろしい事が起きます。それは亡くなったはずのミサキが映っていたのです。それから3年3組は恐ろしい事が起きる年と起きない年が訪れるようになります。その恐ろしい年になったら、3年3組のクラスだけが、なぜか机と椅子が1人分足りなくなるのです。

机と椅子が足りなくなるのは幽霊がクラスに紛れ込んでしまうからであり、なぜか幽霊が紛れこんでしまう期間は、クラスメイトや教師の記憶や記録が改ざんされてしまうので誰が幽霊なのか分からなくなるのです。そして毎月1人以上は3年3組の生徒とその家族で亡くなる人が出てしまうというのです。榊原恒一はそうとは知らず、夜見北へ転入する事になります。

……3年3組の生徒として。

「Another」から伝わる事

幽霊が出そうな道

机と椅子が1人分足りなければ、恐ろしい事が起こるので、それを防ぐおまじないが夜見北では行われていました。そのおまじないを行えば、犠牲者を出さなくて済みますが、それは非常な手段とも言える行動でした。しかし、犠牲者を出さないためにはやむを得なかったのです。

榊原恒一が転入する年は、幸いにも3年3組の机と椅子は足りていました。しかし、榊原恒一が転入する事によって机と椅子が1人分足りなくなってしまいます。そのため、この年でも、3年3組の生徒達は非情とも言えるおまじないを行っていました。しかし転入してくる榊原恒一は、その事を知らされていなくて、何か違和感を覚えるのです。そんな時に病院で入院していた時に偶然に出会った見崎鳴という少女が、同じクラスにいたので、積極的に話しかけてしまいます。

しかしクラスメート達には、見崎鳴が見えないようでした。そんなクラスメートたちを見ていた榊原恒一は「まさか、見崎鳴は自分にしか見えない幽霊なのではないか?」と疑心暗鬼になってしまうのです。この事が、クラスメート達がもっと早めに榊原恒一に訳を説明しておけば良かったと思わせる事になります。

Anotherを読んでいるとよく分かる事は、人間というのは余裕がない時は、どんな行動でも取ってしまう事がよく分かります。そして何事も手遅れになってしまえば、後悔した所でどうしようもない時があるという事です。

「Another」の見所

誰が幽霊なのか不安な気持ちを表す画像

Anotherの序盤の見所は、何と言っても見崎鳴が幽霊なのか?そうではないのか?この一言に尽きるでしょう。見崎鳴は「私に関わらないほうが良い」と榊原恒一に忠告をして、他のクラスメートは「いない者にかまうのはよせ」と言います。この事から、榊原恒一は見崎鳴が幽霊なのかどうか調べていく事になるのです。

そんな中で、ついに3年3組に犠牲者が出るのです。それも、悪魔のようなタイミングで起きた事故で。しかも、犠牲者は次々に出て、榊原恒一と仲の良かった者まで亡くなってしまいます。ついに警察が動き始めて、榊原恒一は親しかった者が亡くなった時の状況を聞かれるのです。

ストーリーが展開されていくなかで、恐ろしい年に途中で犠牲者を出さなくなった時があった事が分かったのです。さらに卒業生が、犠牲者を途中で出さないアドバイスをテープレコーダーに録音して、夜見北に残していたのです。榊原恒一はそれを見つけますが、そのアドバイスとは一歩間違えたら警察に逮捕されてしまう行動でした。

しかも、そのアドバイスを実行に移して犠牲者を増やさないためには、やはり幽霊を見つけるしかなかったのです。はたして幽霊は見崎鳴なのか?それとも違う生徒なのか?最後の最後まで読者の興味をそそるのがAnotherの大きな見所です。

「Another」のまとめ

Anotherのまとめを紹介する幽霊

これから、Anotherを読む方のために、私からアドバイスを送らせていただきます。その幽霊が誰なのか見つけるヒントは、Anotherのストーリーが展開していくなかで、登場人物の発言から色々と出てきます。それを見つけるのもAnotherを読む楽しみとなるはずです。

最後にプライベートの話をさせて下さい。実はAnotherには続編があって、それが「Another エピソードS」です。私は先に続編のほうを読んでしまったのですが、凄く面白かったので前編である「Another」を読ませていただきました。この2冊で、私はすっかり絢辻行人先生の大ファンになってしまいましたね。いつかまた綾辻行人先生の本を購入して、AKIRAブログで書評記事として紹介していけたら良いなと考えています。

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