映画『おもひでぽろぽろ』観る人によって名作にも駄作にもなる?

おもひでぽろぽろは、東京生まれのタエ子が田舎に憧れて山形県へ旅行に出かけます。所が、その間にタエ子は少女時代に起きた経験を色々と思い出してしまうのです。そのため、観る人によって、名作にも駄作にも見えてしまうのです(ネタバレなし)。

『おもひでぽろぽろ』のキャスト

おもひでぽろぽろのタエ子

引用:http://amzn.asia/1SslJfR

おもひでぽろぽろは、ジブリのアニメ作品として、1991年7月20日に日本で上映されました。DVDの収録時間は119分です。

監督&脚本&原作

この映画は、岡本螢先生と刀根夕子先生による漫画を原作として、ジブリのアニメ作品になりました。

  • 監督:高畑勲
  • 脚本:高畑勲
  • 原作:岡本螢&刀根夕子

登場人物と声優

タエ子の声優を担当したのは、驚くべき事に歌手である今井美樹さんが担当しています。ただし柳葉敏郎さんの声は、全くそのままの声だったので、少しうならされる声優陣となっています。

  • 岡島タエ子/田舎に憧れる少女(声: 今井美樹)
  • 谷ツネ子/気の強いクラスメート(声:飯塚雅弓)
  • 広田秀二/タエ子に恋する男子(声:増田裕生)
  • トシオ/農作業を教えてくれる男性(声:柳葉敏郎)

『おもひでぽろぽろ』のストーリー

おもひでぽろぽろの大人のタエ子

引用:http://amzn.asia/8r0mzhR

タエ子は東京で会社員として働いていましたが、長期休暇で山形へ旅行に出かけます。なぜなら東京暮らしのタエ子にとって、田舎は憧れの場所だったからです。

田舎に憧れる理由(起)

タエ子が田舎に憧れる理由は、小学生の頃に友達は田舎のおばあちゃん家に泊まりに行くのに、自分の家では田舎に住む親戚がいなかったからです。

それを羨ましがるタエ子は、母親に軽く叱られてしまいます。そこでタエ子は、しつこくせがんで、熱海へ旅行に出かける事になりました。しかし熱海でした事と言えば、様々なお風呂へ入った事ぐらいでした。

厄介なクラスメート(承)

タエ子は小学生5年の頃に、他のクラスの女子たちから「広田くんが岡島(タエ子)さんの事が好きなんだって」と言われてしまいます。

さらに岡島と広田の相合傘あいあいがさまで書かれてしまって、タエ子の友達である谷たちは広田くんへ注意に行く事になりました。所が広田くんが書いた訳ではなくて、広田くんと同じクラスメートの女子たちが書いたものでした。

タエ子は広田くんに困惑してしまいますが、野球部のエースとして活躍する姿を見て、格好良く感じてしまいます。そして広田くんに「好きな天気は何?」と聞かれてしまって「曇り」と答えてしまった事を今でも鮮明の覚えているのでした。

トシオの出迎え(転)

タエ子は、何で小学5年生の頃を思い出すのだろうと思っていましたが、遂に山形へ到着します。そこではトシオが出迎えてくれて、紅花をつむ事になりました。実は、タエ子は山形で農作業をする事が楽しみだったのです。

所が、山形の農家に住む娘が、好きな靴を買ってもらえなくて駄々をこねる所を見てしまいます。そこでタエ子は少女時代にワガママばかりを言って、父親にビンタされてしまう事を告白するのです。

それを聞いたら、農家の少女は、タエ子さんにワガママな時期があった事に驚きますが、それを聞いて靴を買ってもらう事を諦めます。

上っ面の田舎好き(結)

タエ子はトシオと一緒に、農作業を色々と手伝って、山形の暮らしを楽しんでいました。それを見ていたトシオのおばあちゃんは「トシオの嫁になってくれないか?」と頼んできます。

それに驚いてしまいますが、タエ子は、いざ山形の田舎に住むとなると戸惑ってしまう自分に気づいてしまいます。田舎の冬を経験した事もなく、実際に農作業の大変さも分からないくせに「いい所ですね」と言っていた自分が恥ずかしくなったのです。

タエ子は思わず、おばあちゃんの家から走り去って、夜の時間帯にもかかわらず外で思い悩んでしまいます。そこへトシオの車が通りかかって、タエ子の小学生時代の話を聞く事になります。はたしてトシオはタエ子の心を開かせる事はできるのでしょうか?

『おもひでぽろぽろ』の豆知識

田んぼの風景

おもひでぽろぽろは、農作業の大変さと、都会と田舎の違いなどが数多く出てきました。そこで、おもひでぽろぽろのグッズや、農作業や地域格差の情報などを紹介しましょう。

グッズ情報 ポストカード

おもひでぽろぽろは、山形で農作業する所が舞台になるので、ポストカードでは農作業の風景が描かれています。そしてタエ子とトシオの顔も描かれているので、おもひでぽろぽろが好きな方には、たまらないグッズになっています。

日本の農業

タエ子が、トシオに対して農作業の大変さを聞くシーンで、日本では減反が勧められている話が出ます。日本で減反をする理由はいくつかありますが、その中でも大きいのは日本人のコメの消費量の減少が大きいです。

戦後になってから、日本人はお米離れをして、パンを食べる方が多くいます。ただし、これはGHQの陰謀という話もあって、一部の保守派から大きな問題として取り上げられる事が多くあります。

地方の出身者の思い

都会の方が田舎を見て「いい所ですね」と言うのは禁句に近いものがあります。少し屈折した感情を抱いている人間であれば「だったら、住んでみろ」と言いたくなるからです。

実際に私は新潟県に生まれ育ちましたが、ゲレンデで遊びに来る都会の人たちが「新潟は雪が降って羨ましい」などと言われたら、少年時代の時はカチーンときたものです。雪国の苦しさも知らないくせにと思っている自分がいました。

今では、少年時代の頃より、多少は丸くなったので、まぁウィンタースポーツが好きな方なら仕方ないなと思えるようになりました。そのため、タエ子の「いい所ですね」という言葉は、上っ面な言葉になってしまうのは仕方のない所です。

『おもひでぽろぽろ』の感想

紅花の画像

私が、おもひでぽろぽろを見た感想は一言で表すなら「ジブリの中で最も駄作」です。なぜ、そう思ってしまうのか?それはタイトルにあるように、観る人によって、名作にも駄作にも見えるからです。そこで、その理由を詳しく紹介しましょう。

おもひでぽろぽろの残念な所

タエ子と私は性別こそ違いますが、性格や環境は酷似しています。タエ子は三女で私は次男で、どちらとも兄弟のお下がりの服を貰って、親に反抗している所はソックリでした。

そして、親にワガママを言われてビンタされる所を同じだったのです。私たち兄弟はそれぞれ部屋にテレビが置かれていましたが、自分の部屋のテレビだけ取り上げられました。それにイライラしていたら母親にビンタされて、悔しくて泣いた記憶があります。

それを父親や兄が見て笑っていたのをみて、家族を恨んだ事がありました。そのため、このアニメを見ていたら頭にくる少年時代を思い出すので、気分がいらつくだけの駄作でしたね。

おもひでぽろぽろの見所

タエ子は苦い思い出のある少女時代でも歌って気分を紛らわして成長しました。しかしタエ子と同じ境遇にいる者が見たら、気分の悪い経験を思い出すだけで「結局、何が言いたいの?」と突っ込みたくなる映画でしたね。

そのような事を考えたら、タエ子とあまり酷似していない人生を歩んでいる方が見れば、地域格差や農業の楽しさや大変さが分かるので、見所の多いアニメでした。

嫌な記憶を思い出させるのは良いとしても、そこから何か訴えたい事が明確であればよかったのですが、少し見る人をおいてけぼりにするような作品に見えました。そのため、そこだけをもう少し工夫して欲しかったです。