ボス・ベイビーは、一人息子で大事に育てられていたティムの元に弟がやってきます。それは普通の赤ちゃんではなく、ベイビー株式会社の産業スパイだったのです。このスパイは、赤ちゃんに向けられる愛情が子犬に奪われないために、ワンワン株式会社で働くティムの両親を調べるためにやってきたのです(上の動画をクリックしたら、ボス・ベイビーの予告動画クリックできます)。
『ボス・ベイビー』のキャスト
アメリカ合衆国のドリーム・ワークスが製作したCGアニメ『ボス・ベイビー』は、2018年3月21日に日本で上映されました。
監督&脚本&原作
映画『マダカスカル』を製作した事もあるトム・マクグラス氏が監督となって、CGアニメの映画『ボス・ベイビー』を製作しました。そして原作はマーラ・フレイジー氏の『赤ちゃん社長がやってきた』になります。
- 監督:トム・マクグラス
- 脚本:マイケル・マッカラーズ(英語版)
- 原作:マーラ・フレイジー
登場人物と声優
おっさんなのに赤ちゃんとなって、多くの笑いを誘う映画『ボス・ベイビー』には、驚くべき事にムロツヨシさんが声優として参加しています。さらに乙葉さんも参加していて、少し異色の声優陣が集結しました。
- ボス・ベイビー/ティムの元へやってきた弟(声:ムロツヨシ)
- ティム(少年の時)弟を邪魔者のように思う兄/(声:芳根京子)
- パパ/ティムの父親(声:石田明)
- ママ/ティムの母親(声:乙葉)
- フランシス・E・フランシス/ワンワン株式会社の社長(声:山寺宏一)
- ステイシー/赤ちゃん会議にいる女の子(声:新津ちせ)
- 三つ子/三つ子の赤ちゃん(声:加藤央睦)
- ジンボ/立派な体格をした赤ちゃん(声:こばたけまさふみ)
『ボス・ベイビー』のストーリー
7歳のティムは一人っ子だったので、眠る前には両親から絵本を読んでもらったり、ハグをしてもらったりしていました。それはティムにとって完璧な人生でしたが、ある日、自宅にタクシーが到着します。ここからティムの幸せな日々は一変していきます。
赤ちゃんの姿に疑問を持たない両親(起)
タクシーから降りてきたのは、何とスーツ姿になっていた赤ちゃんでした。両親は喜んで「ティム、お前の弟だぞぉ」と話しかけてきます。ティムは「ちょっと待ってよ、何も疑問を持たないの、赤ちゃんがスーツを着ているんだよ?」と怒ってしまいます。
しかし両親は、そんなティムの言葉に全く耳を傾けないで、赤ちゃんにばかり愛情を注ぐようになりました。実際に赤ちゃんは夜中に泣き続けて、両親は赤ちゃんにばかり、よりそってしまいます。それまでティムが眠る前に、絵本を読んでもらったりハグをしてもらったりしていたのに、そのような幸せな時間は自然消滅してしまいました。
ティムが外出禁止(承)
ティムは、どう考えても普通の赤ちゃんには見えない弟だったので、その正体を突き止めようとします。そうしたら、何と赤ちゃんが電話で「両親は問題ありません。ただしガキ(ティム)は感づいているかもしれません」と話していたのです。それを目撃したティムは「今、喋っていただろう!」と言って、赤ちゃんと対峙します。
しかし赤ちゃんは「俺はボスだ。両親がお前にかける愛情は全て、こちらのものだ」と言って、挑発的な態度を取ってきました。ティムは、このままでは済まさないと思って、ボス・ベイビーが近所の赤ちゃんと一緒に会議している所をテープで録音して親にバラそうとします。
しかし、ボス・ベイビーや、スティシー・三つ子・ジンボたちに邪魔をされて、テープは壊れてしまいます。さらに両親にはティムが赤ちゃんをいじめているようにしか見えなくて外出禁止にしてしまいました。
ティムとボス・ベイビーが協力(転)
ティムにとっては悪夢のような出来事でしたが、意外にもボス・ベイビーが話しかけてきて「俺の本当の任務は、お前の両親が働いているワンワン株式会社の動向を探る事だ」と言ってきたのです。実は、赤ちゃんに向けられた愛情よりも、子犬にかけられている愛情の方が強くなってきて、ベイビー株式会社は危機感を抱いていたのです。
このベイビー株式会社は、赤ちゃんを次々に送り出してきましたが、ワンワン株式会社が2日後に発表会を行うので、その動向をボス・ベイビーに探らせようとしていました。ボス・ベイビーには、尊敬しているベイビーがいて、その者はかつてベイビー株式会社で大活躍をしていて、自分もそのようなビイビーになりたいと願っていました。
そのため、ボス・ベイビーはワンワン株式会社の動向をつかんで出世した後は家から立ち去る事を約束したので、ティムは両親の愛情を取り戻すために協力する事にしたのです。
罠にかけられたボス・ベイビー(結)
二人はワンワン株式会社の発表会に潜入して、そこで極秘ファイルを手にします。所が、それは罠で二人はフランシス社長に捕まってしまうのです。そしてフランシス社長は、ボス・ベイビーから特別なミルクを奪い取りました。そのミルクは飲み続けていれば、永遠に赤ちゃんのままでいられる物だったのです。
フランシス社長は、このミルクを使って、永遠に子犬のままでいられる動物を世界中に販売しようとしていたのです。なぜならフランシス社長は、ベイビー株式会社に深い恨みがあったからです。はたして、ボス・ベイビーとティムは、フランシス社長の野望を喰い止める事ができるのでしょうか?
『ボス・ベイビー』の豆知識
産業スパイとなって、送られてきた赤ちゃんが繰り広げる笑いと感動のCGアニメ『ボス・ベイビー』のパンフレットや原作を紹介します。
ボス・ベイビーのパンフレット
ボス・ベイビーのパンフレットは、文字の所が少し盛り上がっていて、指で触ると変わった感触を楽しめます。そのように凝ったパンフレットの中身には、声優たちの映画に対する感想や、名場面の画像が載っています。
さらに映画ライターが、この作品にしかけられた仕組みなどを紹介していて、ボス・ベイビーを深く知りたい方には必見のパンフレットになっているのです。
ボス・ベイビーの原作
マーラ・フレイジー氏の絵本『あかちゃん社長がやってきた』では、赤ちゃんが社長になって、パパとママに色々と仕事を言いつけますが、パパやママが突然言う事を聞かなくなってしまいました。そこで、赤ちゃんは困ってしまうストーリーになっています。
この絵本は、小さな子供がいる両親だけではなく、 この前まで赤ちゃんだった小さな子供でも頼んで読める絵本になっています。
『ボス・ベイビー』の感想
ボス・ベイビーは笑い半分・感動半分というCGアニメでした。そんなアニメ映画を見た感想を紹介するので、まだ見ていない方は参考にしてみて下さい。
ボス・ベイビーの残念な所
ティムは空想好きの少年で、彼が思い描く敵などが出てきますが、あまりにもアホらしい設定で、少しドン引きしてしまいました。ただし、小学生や幼稚園児の子供達には、笑える内容になっているので、世代によっては楽しめる場面になっています。
ボス・ベイビーの見所
ティムは7歳で、弟ができる事によって、親の愛情が奪われてしまいます。しかし、それは弟や妹を持った事がある方なら体験してしまう事ではないでしょうか?そして、ティムは最初こそ弟を憎んでいましたが、次第に分かり合うようになっていきます。ティムの成長は、親の愛情が薄れて寂しく感じる兄または姉が成長する瞬間と重なります。
さらに両親が赤ちゃんのわまがままに翻弄されるシーンも出てくるのです。そのため、赤ちゃんを育てた事がある両親や、弟や妹がいる子供が一緒に楽しんでみれる所が、ボス・ベイビーの最大の見所になっています。