映画『ホーホケキョ となりの山田くん』はジブリの4コマ漫画?

ホーホケキョ となりの山田くんは、ジブリ映画としては、めずらしいギャク漫画となっています。それは4コマ漫画が連続で続くようなストーリーになっていて、性格がドジな者ばかりの山田家が、暖かい笑いを届けてくれるストーリーになっているのです(上の動画をクリックしたら、ホーホケキョ となりの山田くんの予告動画を見れます)。

『ホーホケキョ となりの山田くん』のキャスト

勉強をする時の画像

ホーホケキョ となりの山田くんは、ジブリのアニメ作品として、1999年7月17日に日本で上映されました。DVDの収録時間は133分です。

監督&脚本&原作

多くのジブリの作品に関わってきた高畑勲さんが、監督として『ホーホケキョ となりの山田くん』を製作しました。そして、原作となるのが、いしいひさいち先生のアニメ作品『となりのやまだ君』でした。ただし、ののという女の子の人気が高くて『ののちゃん』というタイトルに変更されました。

  • 監督:高畑勲
  • 脚本:高畑勲
  • 原作:いしいひさいち 

登場人物と声優

ジブリ作品としては、珍しく、4コマ漫画を多く見るようなストーリーになっていて、声優陣の中には元プロ野球選手の江川卓さんが野球中継の解説をしているから、驚きです。

  • 山田まつ子/山田家のドジな主婦(声:朝丘雪路)
  • 山田たかし/まつ子の夫(声:益岡徹)
  • 山野しげ/まつ子の母(声:荒木雅子)
  • 山田のぼる/山田家の長男(声:五十畑迅人)
  • 山田のの子/のぼるの妹(声:宇野なおみ)
  • 俳句朗読/俳句を説明する声(声:柳家小三治)
  • キクチババ/結婚式でスピーチする女性(声:ミヤコ蝶々)
  • 野球解説/TVの野球中継の声(声:江川卓)

『ホーホケキョ となりの山田くん』のストーリー

カレーを料理

山田まつ子は、今日の料理は何を作ろうか悩んでいました。その様子を見ていた娘は、何の料理か?と期待に胸をふくらませていました。そして、まつ子は「女は度胸や。昨日、一昨日とカレーだったけど、今日こそカレーにしよう」と言って、娘はガクッとします。このように少し間の抜けた山田家の話は始まっていきます。

のぼるの素朴な疑問(起)

のぼるは勉強が苦手な長男で、勉強なんかして「役に立つのかな?」と父に疑問をぶつけてきました。それを聞いた父は、のぼるに勉強をして欲しくて、なんとか役に立つ事を説明しようとします。しかし父の説明は、筋が通っていなくて、結局は何を言っているのか分からないまま終わってしまうのです。

のぼるの疑問は勉強だけにとどまらず「もっと金持ちの家に生まれていたら、僕の運命は変わっていたんだ」と言い始めます。母は「私たちが結婚していなかったら、お前は生まれていなかった」とたまにはマトモな事を言います。所が、のの子は「お父さんとお母さんでも結婚した事があったんだ」とズレた事を言ってしまうのです。

のの子は意外としっかり者?(承)

たかしは車を運転して、家族で出発していきますが、途中で娘が乗っていない事に気づきます。そこで、たかしは娘を店の中にあるベンチに置いてきた事を思い出しました。母のまつ子は「私に似て可愛いやろう」と言って、誘拐されているのか心配しますが、家族から「何バカな事を言っているんだ?」と呆れられてしまいます。

その頃、のの子は店の中で迷子になっている男の子を発見します。そこで男の子を店の店員さんの所へ連れて行き「家族とはぐれたみたいなの」と説明するのです。そこで店員さんは「それで、あなたはお姉さん?」と聞いてみたら「うぅん、別。私は家族4人が迷子になっているんだ」と自分が迷子になっている事を自覚していませんでした。

マイペースなまつ子(転)

山田一家は、すぐにお店へ戻りますが、迷子の子の親が保護をしてくれたので、家族そろってお礼を言う事になりました。そんな事があっても、まつ子はマイペースそのままで、雨が降って来た時に「洗濯物を干したままや」と慌てます。所が洗濯物はまだ干していなくて廊下に置いてありました。

まつ子はそれを見て「そうや、取り込んであったんや」と喜びますが、母のしげから「干すのを忘れていたんやろ」と怒られます。それから、のぼるが家に帰ってきたら、うどんが置いてあったので料理をして食べようとしたら、まつ子が「おかえり」と言ってきて「隠れていたな」とのぼるが悔しがり、母に料理させられてしまったのです。

たかしは報われない夫(結)

まつ子は風邪を引いてしまったので、たかしは子供にお金を渡して好きな弁当を買って来るように言います。そこで家族たちが好きな弁当を話し合っている所で、まつ子は身体をはってきて「待ちなはれ、私は……」と言ってきて、食欲だけは旺盛で、家族たちは唖然とします。

そんな呆れる夫婦ですが、たかしは結婚式のスピーチをする事になります。そこで、まつ子は「はい、カンニングペーパー」と紙きれを渡してくれます。所が、たかしがスピーチを始めてカンニングペーパーを見ようとしたら、そこにはスーパーの食材のメモが書かれていたのです。

そこで、たかしはやぶれかぶれのスピーチをして、殺伐とした空気が漂ってしまうのです。それでも何とか結婚式は終わって、山田一家は外食する事になって、家族はそれぞれ好きなメニューを言い合って、のぼるは「うるさい、俺が決めるぞ!」と怒りますが、家族は笑いながら一緒に歩いていくのです。

『ホーホケキョ となりの山田くん』の豆知識

大赤字を表すグラフ

ジブリの数多くある作品の中でも、ホーホケキョ となりの山田くんはジブリの黒歴史とも呼ばれる作品になっています。そのような作品に関連する豆知識を紹介するので、興味のある方は見ていきましょう。

ホーホケキョ となりの山田くんは大赤字の映画

ジブリとしては異色とも言える『ホーホケキョ となりの山田くん』は、20億円もの制作費をかけて、配給収入は60億円を目標にしていました。所が、映画の上映が始まってみたら、配給収入は約8億円足らずの大赤字に終わってしまったのです。この責任を取るような形で、高畑勲さんは、しばらくジブリの作品の監督をしなくなりました。

そのため、ジブリの黒歴史になった事は仕方ないと言えるでしょう。私は映画を見る事は嫌いではなくて、大のジブリ好きでも『ホーホケキョ となりの山田くん』というタイトルで、いかにもつまらなそうと思ってしまいました。それでも、4コマ漫画をつないで製作したのは、チャレンジ精神を感じられて嫌いではないですね。

ホーホケキョ となりの山田くんの主題歌

4コマ漫画をつなぎ合わせるストーリーになっている上に、その途中で、何回も歌が流れます。その歌は矢野顕子さんの『ひとりぼっちはやめた』です。優しい曲調と歌い方で、多くの笑いを届けてくれるストーリーにマッチしていました。

『ホーホケキョ となりの山田くん』の感想

4コマ漫画の画像

ジブリはリアルなアニメが多い中で、子供向けのようなアニメになっているのが、ホーホケキョ となりの山田くんです。 実際に4コマ漫画を連続して、見ているようなストーリーになっているので、見るべきか悩んでしまう方は多いと思うので、私の感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。

ホーホケキョ となりの山田くんの残念な所

ハッキリ言ったら、ホーホケキョ となりの山田くんはジブリ映画として、考えたら感動しません。なぜなら、今までのジブリの作品とは大きくかけ離れているからです。実際に、ストーリーが途中で途切れている4コマ漫画のような物を、強引につなぎ合わせているようになっているので、不自然な感じがします。

そのため『風の谷のナウシカ』や『耳をすませば』のような、ジブリの王道のような作品を見たい方は避けたほうが良い作品です。

ホーホケキョ となりの山田くんの見所

ジブリ映画として考えたら感動できませんが、ジブリ映画と思わなければ、一人で見ていても何回も笑ってしまうアニメです。実際に4コマ漫画が連続で現れるので、笑いたくなるシーンがいくつもありました。

ホーホケキョ となりの山田くんを見ていたら「映画のDVDを見て、こんなに笑ったのは久しぶりだなぁ」と思ってしまいましたね。さらにホーホケキョ となりの山田くんでは、途中で歌が流れるだけではなく、俳句も登場します。

それは『ちびまる子ちゃん』に登場する俳句のように、山田一家を揶揄するような内容になっていて、俳句が好きな方でも満足できるようなアニメになっています。

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