映画『忍びの国』大野智がコミカルな忍者で織田軍を撃退?

忍びの国は、大野智が人でなしな忍者『無門』を熱演しますが、無門は女房に尻を敷かれっぱなしでした。そのため、織田軍が伊賀の国を攻撃する際にも逃げようとしますが、妻に叱責されて、織田軍と戦う事になります。そして無門が加わる事によって、圧倒的に劣勢だった伊賀の忍びたちが、奇跡の反撃に打って出るので、詳しく紹介しましょう。

『忍びの国』のキャスト

日置大膳の弓

引用:http://eiga.com/movie/85041/gallery/8/

日本の映画『忍びの国』は、2017年7月1日に日本で上映されました。DVDの収録時間は125分になります。 

監督&脚本&原作

映画『忍びの国』は、和田竜先生の小説『忍びの国』を映画化したものです。忍びが多く住む伊賀の国の周辺を制圧していた織田軍が、ついに忍びの国にも攻撃しようとするストーリーになっていますが、それをコミカルな時代劇に製作されています。

  • 監督:中村義洋
  • 脚本:和田竜
  • 原作:和田竜

登場人物と役者 

日本の人気アイドルグループ『嵐』のリーダーである大野智さんが、無門というコミカルな忍者を熱演する一方で、伊勢谷友介さんが織田軍の猛将として迫力のある演技を見せています。

  • 無門/銭と妻を大事にする忍び(演:大野智)
  • お国/夫の無門を叱責する妻(演:石原さとみ)
  • 下山平兵衛/人でなしな忍者を見限る伊賀の者(演:鈴木亮平)
  • 織田信雄/偉大な父の存在に悩む殿(演:知念侑李)
  • 北畠具教/織田信雄の義父(演:國村隼)
  • 北畠凛/夫である織田信雄を恨む妻(演:平祐奈)
  • 日置大膳/元北畠家の重臣で弓の名手(演:伊勢谷友介)
  • 長野左京亮/元北畠家の重臣(演:マキタスポーツ)
  • 百地三太夫/人の命より銭を優先する性格(演:立川談春)
  • 下山甲斐/情の薄さによって息子に恨まれる父(演:でんでん)

『忍びの国』のストーリー

石原さとみがお国を熱演

引用:http://eiga.com/movie/85041/gallery/

伊賀の国では、普段から伊賀上忍たちが戦い合っていました。この日も百地三太夫と下山甲斐が小競り合いを起こしていて、普段と変わらない戦いのように見えました。しかし、この小競り合いには性根の卑しい者たちの企みがあったのです。

人でなしな無門(起)

伊賀上忍の百地三太夫は、同じ伊賀上忍の下山甲斐の砦を攻め込んでいました。しかし、土の中から飛び出してくる忍びの活躍もあって、砦に近づけない有様でした。そんな時に、わずかな隙をついて、無門が砦の門を開けます。これに「あやつの前に門は無しとは、よく言うたものじゃ」と百地三太夫の忍びはほくそ笑みます。

これで無門は、仕事は終わったと思って帰ろうとします。所が、百地三太夫は「下山平兵衛の弟、次郎兵衛を斬れ!永楽銭30でどうじゃ?」と話しかけます。しかし、無門は全く無視をするので「50?……100!」と値をつり上げていったら、無門は「受けた」とアッサリと承諾。

無門は砦に侵入して、次郎兵衛を発見して、川と呼ばれる決闘をする事になります。この決闘では決められた線を引き、その内側に戦うものでした。しかし伊賀随一の忍び無門はあっという間に次郎兵衛の命を奪います。

下山平兵衛が伊賀を見限る(承)

弟を討たれた下山平兵衛は激怒しますが、無門や下山甲斐は何を怒っているんだお前?という態度を取ってしまいます。伊賀の者たちは、人の命より銭を大事にする考えを持っていたので、周囲からは『虎狼の族」と呼ばれていたほどでした。そのため、下山平兵衛は「こやつらは人ではない」と伊賀を見限る事になりました。

そんな醜い争いが続く中で、織田信長の猛威は伊賀に迫っていて、伊勢の北畠具教には実の息子である織田信雄を強引に婿養子にさせて、実権をほぼ掌握していました。 そして、織田信雄は義父に1万貫の価値がある茶入れ『こなす』を寄越すように要求します。しかし、北畠具教はそれを目の前で叩き割ったのです。

これに激怒した織田信雄は、日置大膳や長野左京亮たちに前までの主君、北畠具教を斬らせたのです。この行為に頭に血をのぼらせた北畠凛は、織田信雄に切りかかったので牢へ幽閉されてしまいます。

日置大膳が忍びの企みを看破(転)

織田家が完全に伊勢を掌握した事を知った伊賀の忍びたちは、十二家評定衆は織田の軍門に降る事を決意。織田信雄に使者をつかわす事になりますが、その使者である下山平兵衛は織田に寝返り、伊賀の国に城を築かせて支配する事を進言します。織田信雄はその進言を聞き入れて、伊賀の者たちに十分な銭を渡して城を築かせるのです。

しかし、これこそ百地三太夫たちの策謀でした。何と伊賀の者たちは築城したばかりの城を焼き払ってしまったのです。実は、伊賀の者たちの稼ぎが減ってきたので、わざと織田軍を怒らせて伊賀に誘い込もうとしていました。伊勢の日置大膳は主君を斬らされた恨みから出兵しないという目論見もあって、織田に勝てると踏んだのです。

天下の織田軍に勝てれば箔がつくので、伊賀の下忍たちの仕事は増えて稼げると思っていました。所が、日置大膳はこの企みを看破かんぱして、織田信雄と共に伊賀へ出兵します。その頃、無門は織田の城に忍び込んで、戦を止めようとしますが、偶然に出会った北畠凛から本物のこなすと引き換えに父の仇を討って欲しいと頼まれます。

忍びたちの大逆襲(結)

織田信雄は三方から1万の大軍で、3000人の忍びしかいない伊賀へ攻め込みます。その一方で、伊賀では銭が支払われないのに戦えという十二家評定衆の考えに、下忍たちは半数も離反していきました。無門も妻と一緒に逃げようとしますが、妻から「子供でも戦うというのに、あなたという人は」と叱責されてしまいます。

無門は「わかりました、いきます」と妻に頭があがらず、戦さ場へ駆けつける事になりました。その頃、忍びたちは織田の大軍に攻め込まれている上に、下山平兵衛によって、忍びの戦い方を見破られていました。そのため、土・岩・木に潜んでいた忍びたちは次々に斬られていったのです。

無門は「こなすで大金が手に入るので、織田信雄を討ち取った者には5000貫を褒美としてやるぞ」と逃げていく下忍たちに呼びかけます。これを聞いた下忍たちは、旅支度の姿から、あっという間に忍びの姿に変わっていき、銭欲しさに織田軍に突入していきます。はたして、無門は伊賀の国を救う事ができるのでしょうか?

『忍びの国』の豆知識

十二家評定衆

引用:http://eiga.com/movie/85041/gallery/3/

大野智さん主演の映画『忍びの国』に関連する豆知識を紹介するので、良かったら、ご覧になってみて下さい。

史実の天正伊賀の乱

史実では、織田信雄が伊賀の国を支配しようとして、城を築城しようとしたら、上忍たちがあわてて城を攻撃した事になっています。それに怒った織田信雄が、父に無断で攻め込みますが、大敗をして父から叱責されてしまうのです。

しかし織田信長は伊賀攻略を諦めず、今度は5万近い大軍で、再び織田信雄に攻撃させようとします。ただし、2回目の伊賀攻めには、丹羽長秀・滝川一益・蒲生氏郷・筒井順慶・浅野長政など、そうそうたる織田の名将たちが参戦していました。そのため、伊賀の国は織田家に占領されてしまいます。

そのような史実は、この映画ではおおむね壊していませんが、少し独自の考えを織り交ぜて、織田軍を挑発するストーリーに変えているのが『忍びの国』です(下にある物は原作の小説)。

忍びの国の主題歌『つなぐ(嵐)』

大野智さんの主演の映画という事もあって、その主題歌は、嵐の『つなぐ』という曲です。時代劇の主題歌でも、英語も混ぜられているので少し違和感を覚える方は多いかもしれません。しかし、妻に頭が上がらない無門が、一途に妻に尽くすような歌詞になっています。

『忍びの国』の感想

下山平兵衛の怒り

引用:http://eiga.com/movie/85041/gallery/9/

忍びの国は、大野智さんが笑顔で登場する辺りが、コミカルな時代劇を感じさせる映画になっています。そのような映画を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。

忍びの国の残念な所

大野智さんがコミカルに戦っていく所は、予想がついていたので、驚きはしなかったのですが、織田信長が登場しなかったのは残念でした。やはり戦国の覇者である織田信長が登場しないのは寂しい限りです。

そして、第一次天正伊賀の乱は細かく書かれていても、第ニ次天正伊賀の乱はあまり細かく描かれていませんでした。その辺りは忍びが主役なので仕方ないのかなとは思いますけど、 そこも残念な所ですね。

忍びの国の見所

攻め込まれるほうが主役の場合は、相手が悪い奴で、攻め込まれるほうが同情される事が多いです。しかし映画『忍びの国』では、命より銭を優先する忍びが主役になっていて、少し困惑してしまうほど意外なストーリーが展開されていくのが、大きな見所になっています。

そして、正攻法でシリアスに攻めてくる織田軍と、忍びの術(手裏剣・隠れみの術・火遁の術)でコミカルに反撃する対比も面白みがあって、大きな見所になっています。