ハウルの動く城では、ソフィーがハウルと巡り合うことによって、魔女に目をつけられてしまいます。そして、魔女から呪いをかけられて一気に老婆に変わってしまうのです。しかし、ソフィーは老婆になったり若返ったりしながら、何とか愛するハウルを助けようと奮闘するので、詳しく紹介しましょう。
『ハウルの動く城』のキャスト
ハウルの動く城は、ジブリのアニメ作品として、2004年11月20日に日本で上映されました。DVDの収録時間は119分です。
監督&脚本&原作
ヒロインが老婆になってしまうというのは、ジブリでは初の試みでした。そのような記念碑的な作品『ハウルの動く城』を製作したのが、宮崎駿監督です。
- 監督 宮崎駿
- 脚本 宮崎駿
- 原作 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
登場人物と声優
ソフィーが、多くの魔法使いから翻弄されていく『ハウルの動く城』では、ジャニーズの木村拓也さんも参加していました。その声は、木村拓也さんの普段の声と大きく違っていたので、声優としての才能もあるんだなと驚かされます。
- ソフィー/一気に老けてしまった女性(声:倍賞千恵子)
- レティー/ソフィーの妹(声:香月弥生)
- カブ/ソフィーになついたカカシ(声:大泉洋)
- ハウル/ソフィーを助ける魔法使い(声:木村拓哉)
- 荒地の魔女/ソフィーに魔法をかける魔女(声:美輪明宏)
- マルクル/ハウルの城にいる子供(声:神木隆之介)
- カルシファー/炎の魔法使い(声:我修院達也)
- サリマン/凄腕の魔法使い(声:加藤治子)
- ヒン/サリマンの犬(声:原田大二郎)
『ハウルの動く城』のストーリー
ソフィーは、遅い時間まで帽子を編んでいて、仲間たちに外出を誘われても仕事を優先してしまいます。そんなソフィーですが、街にはハウルの城がやって来て、仲間達が大騒ぎしていました。実は、ハウルの城には恐ろしい噂があったのです。
ソフィーが騒動に巻き込まれる?(起)
ソフィーは街を歩いていたら、兵士にナンパされてしまって、断ろうとします。しかし兵士があまりにもしつこい所で、金髪をしたイケメンの男性に助けてもらうのです。その男性は少し追われていたので、ソフィーと一緒に歩いていき、やりすごそうとしました。
しかし、追っ手がついてきたので、金髪のイケメンは空を歩いていき、ソフィーの行きたかった所まで連れていったのです。 ソフィーは、妹のレティーに会いに来て、今までの経緯を説明したら「それ魔法使いじゃないの?その魔法使いがハウルだったら、お姉ちゃん心臓を食べられちゃうよ。」と忠告されます。
ソフィーは「美人じゃなかったら、狙われないわ」と言って、妹の忠告に耳を傾けません。しかし、レティーは荒地の魔女まで来ている事を心配しますが、ソフィーはお店に戻っていきます。
ソフィーが老婆に変身(承)
ソフィーは、夜遅い時間帯にお店に一人でいたら、そこに小太りで怪しそうな女性が来店して「安っぽい店、安っぽい帽子あなたも十分安っぽいわね」と言ってきました。ソフィーはムカッとてき「ここは、しがない帽子屋のお店です、どうぞお引き取りください」と言い放ちます。
怪しい女性は「荒地の魔女に張り合おうなんて良い度胸ね」と言って、飛びかかってきて「その呪いは人には話せないからね、ハウルによろしくね」と言って、立ち去っていきました。ソフィーは気がついたら、自分の肌がシワシワになって、血管が浮き上がっている事に気付きます。
鏡を見たら、何とソフィーは老婆に変わっている事に気付きます。もう帽子屋にはいられないと思って、一人で旅に出ていくのです。老婆になったソフィーは歩くのも辛く感じたので、木の枝を引っこ抜いて、杖代わりにしようとしたら、それはカカシったのです。
ハウルの城に入り込むソフィー(転)
カカシは逆さまになっていましたが、ソフィーは正しい置き方に変えてあげます。カカオの顔はカブになっていたので、ソフィーは「なんでカブなの?」と不思議に思いますが、そのカブはピョンピョンと跳ねてついてきたのです。カブは、ソフィーに杖をプレゼントしてくれました。
ソフィーは、違う場所へ行って欲しくて「ついでに今夜泊まれる場所も連れてきてくれると良いんだけどね」と言ったら、何とカブはハウルの城へ案内してくれたのです。ソフィーはハウルの城に入ったら、そこにカルシファーという火の悪魔や、マルクルという子供と出会います。
ソフィーは図々しくもハウルの城に住む事になって、そこへ街で出会ったイケメンの男性がやってきます。実は、この男性こそハウルだったのです。ハウルは魔法によって、城を動かしていて、掃除をしたがるソフィーに「掃除はほどほどにね」と言って再び外へ出ていきます。
ハウルに恋するソフィー(結)
魔法も使えて、容姿はイケメンのハウルは完璧のような男性でした。しかし、国王から戦争に参加するように言われて、困り果てたハウルは、ソフィーに母親役として「息子は戦争に参加しませんと言ってきて」と無茶な頼みをしてきます。ソフィーは、国王へ会いに行きますが、そこで魔法使いのサリマンと出会うのです。
サリマンは、荒地の魔女から力を奪い取って、変わり果てた老婆になった魔女を連れてこさせます。サリマンは、ハウルも魔女のように、悪魔に魂を売ったと非難します。しかし、ソフィーは一時的に若返って、それに強く反論します。サリマンは「お母様、ハウルに恋しているのね」と微笑むのです。
そしてハウルはソフィーを救出していきますが、サリマンは「ハウルは逃げたつもりだったみたいだけど、随分と若いお母様だった事」とほくそ笑みます。それからも、ソフィーは若返ったり老けたりしながらも、ハウルを助けようとするのです。はたして、ソフィーとハウルはどうなってしまうのでしょうか?
『ハウルの動く城』の豆知識
ハウルの動く城では、大きな謎がいくつかあります。そこで、ハウルの動く城の謎や関連情報などを紹介するので、興味のある方はご覧になってみて下さい。
ソフィーの本当の呪い
ソフィーは、荒地の魔女によって、老婆になってしまいますが、老けたり若返ったりします。この事から、ソフィーは老婆に変わる呪いをかけられたというよりは、その時の感情によって年齢が変わってしまう呪いに変わったと判断できます。
実際に、ソフィーが若返る時は、恋をしている時や勇気を出している時で若者のような心持ちになっている時です。それに引き換え、冷静になったり絶望したりして、気が弱くなっている時に老婆に戻ってしまうのです。
この呪いに関しては、正式に発表されたものではないので、私の憶測です。しかし、謎があるほうが、見る人たちが様々な思いを巡らす事ができるので、それもジブリの魅力かもしれません。
サリマンの犬ヒン
ソフィーは、ハウルの頼みで国王のもとへ向かいます。しかしハウルは変身してついていく事を言っていたので、ソフィーは途中からついてきた犬が、ハウルと勘違いします。しかし、その犬はサリマンのペットで『ヒン』という名前をしていました。
そのヒンには、モデルになった犬がいるとインターネットでは、大きな話題を呼んでいます。そして、その犬のモデルになったのが『プチバセットグリフォンバンデーン』です。その犬は、上の画像にありますが、これも正式に発表された訳ではありません。そのため、都市伝説のように思ってもらえれば、幸いです。
このヒンは、サリマンの使いという事もあって、ソフィーに信用されなくなりました。しかし、ハウルの城までついてくるので、観念したソフィーはヒンにも優しく接していきます。そして、ヒンはラストシーンでは、少し心憎い行動をしてくれて、見る人の心を和ませてくれるのです。
ハウルの動く城のグッズ『ペーパークラフト』
ハウルの動く城では、様々な素材を結合したようなものになっています。そのような複雑な形状をした城が『ペーパークラフト』で販売されているのです。本体サイズは、幅89×奥行120×高さ104mmになっています。
その形状は意外にもしっかりとしていて、目や鼻のような形もあって、煙突が何本も付いているのです。そのため、ハウルの動く城ファンであれば、たまらないグッズになっています。
『ハウルの動く城』の感想
ハウルの動く城で、ヒロインが老婆になってしまうので、見る人によって、好みの分かれる作品になっています。そのような好みが分かれそうなアニメを見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
ハウルの動く城の残念な所
ソフィーは、荒地の魔女によって老婆に変わってしまいますが、その荒地の魔女も途中で老婆に変わってしまいます。そのため、美しい女性があまり登場してこないのが、このアニメの残念な所になっています。
ただし、途中からソフィーは若返ったり老婆に戻ったりするので、途中からはあまり気にならなくなります。そのため、最後まで見ていれば、それほど不満に思う所は少ないアニメと言えるでしょう。
ハウルの動く城の見所
若いソフィーが、老婆に変わる事によって、歩く事が辛くなったり、冷静になれたりします。そのため、このアニメを見ていたら、歳を取った時に苦労を知る事ができるのは大きな見所になっています。
さらに、ソフィーだけではなく、鳥に変身するハウルや、老婆になってしまう荒地の魔女など、様々な人物が変わっていくストーリーも見逃せないポイントです。そして「ジブリの名作に名曲あり!」
これは、私がそう思っているだけですが、風の谷のナウシカ・耳をすませば・千と千尋の神隠しなどでもジブリの名作には心に響く音楽が流れています。このハウルの動く城でも、心に響く繊細で切ない音楽が流れるので、その辺りも、この作品の大きな見所になっています。