映画『ゲド戦記』テルーの驚くべき正体!

ゲド戦記では、人と竜が別々に住むようになった時代に、世界の均衡が崩れていく事によって、人や竜が狂っていく事になります。そのような混沌した時代に悪しき魔法使いが不死を求めて、アレンたちに襲いかかっていきます。その時に顔に火傷を負った少女テルーが驚くべき正体を表す事になるのです(ネタバレなし)

『ゲド戦記』のキャスト

竜の画像

ゲド戦記は、ジブリのアニメ作品として、2006年7月29日に日本で上映されました。DVDの収録時間は115分です。

監督&脚本&原作

対照的な魔法使いによって、激しい戦いが繰り広げられる『ゲド戦記』を製作したのが、宮崎駿監督の息子さんにあたる宮崎吾朗監督です。

  • 監督:宮崎吾朗
  • 脚本:宮崎吾朗&丹羽圭子
  • 原作:アーシュラ・K・ル=グウィン

登場人物と声優

竜や王子の謎の凶行によって、ストーリーが展開する映画『ゲド戦記』に登場した人物や声優を紹介しましょう。

  • アレン/父の剣を奪う王子(声:岡田准一)
  • 国王/アレンの父親(声:小林薫)
  • 王妃/アレンの母親(声:夏川結衣)
  • ハイタカ(ゲド)/アレンを助ける旅人(声:菅原文太)
  • テルー/アレンが助けた少女(声:手嶌葵)
  • テナー/テルーをかくまっている女性(声:風吹ジュン)
  • クモ/恐ろしい魔法使い(声:田中裕子)
  • ウサギ/クモに従いアレンたちを襲う男(声:香川照之)

『ゲド戦記』のストーリー

海の画像

船が航海を続けている時に、船員たちは何か異変を感じます。その時です、上空で竜たちが共食いを行なっていたのです。船員たちは竜が人間の世界に現れた事に驚きますが、それ以上に愕然としたのが竜たちが共食いを行なっていた所です。 しかし、狂い始めたのは竜だけではなく、人間も狂っていき世界が揺れ動いていく事になります。

王子の凶行(起)

国王は、災害が続いている事に心を痛めていて、民を救済するように指示します。そして国王が立ち去ろうとしたら、そこへ竜たちが共食いをするという驚くべき報告が伝えられます。側近は「人間と竜は違う世界を生きるようになったのに」と嘆くのです。そして国王の元に、王子アレンの様子がおかしい事も報告されてしまいます。

しかし、王女が「お辞めなさい、陛下は忙しいのだから」と叱りつけます。所が、国王が一人になった時に、影から王子アレンがナイフで国王を刺してしまったのです。そしてアレンは国王が持っていた剣を持ち去って行きました。

それからアレンは一人で旅を続けていたら狂犬たちに囲まれてしまいます。そこで観念しますが、旅人に助けてもらいます。旅人は、アレンの名前を聞いた後に「その剣は魔法で鍛えられている。そなたでは抜けまい」と忠告します。それを聞いたアレンは旅人の名前を尋ねたら「ハイタカだ」と答えました。

アレンとテルーの最悪の出会い(承)

アレンはハイタカと一緒に旅をする事になり、フォークタウンに到着します。そこでは人間に首輪が付けられて、人身売買が行われていました。さらに、アレンに身を滅ぼす薬を手渡そうとする者まで現れてしまい、アレンは「この街はおかしいです」とつぶやきます。

そうしたら、ハイタカは「この街だけじゃない、あちこちで異変が起きていて、人間もおかしくなっている」と教えてくれるのです。ハイタカは、先に宿泊先へ戻った所で、アレンは何か異変を感じて逃げようとした所で、顔に傷を負った少女が男たちに捕まって乱暴されようとしていました。

アレンは、それを目撃したら、一団はアレンにまで襲いかかってきて「命乞いしてみろ」と笑います。しかし、アレンは、まるで獣のような表情になって「命などいるか」と言って剣の鞘だけで一団を叩き潰します。アレンは少女に手を差し伸べますが、払いのけられてしまった上に睨みつけられるのです。

悪しき魔法使いクモの出現(転)

アレンは、空を飛ぶ鳥に目を奪われていたら、さっき追い払った一団を率いていたウサギたちに不意打ちを受けてしまいます。そして奴隷として売り払われる所を、ハイタカに魔法で助けてもらうのです。そして、ハイタカたちはある家にたどり着きます。そこにはハイタカの昔からの知り合いであるテナーがいました。

テナーの家にはテルーという少女もいましたが、その少女こそ、アレンが街で一団から助けた少女だったのです。ハイタカはその少女を見て「まさか」と絶句してしまいます。その頃、ある城では悪しき魔法使いクモが、ウサギが顔に傷を負った者によって、奴隷を逃した報告を聞いていました。

アレンはテナーの仕事を手伝う事にしますが、そこでテルーから「命を粗末にする奴なんか大嫌いだ」と怒られてしまうのです。二人はそれからも気まずい関係が続きますが、テナーから「テルーは親から非道い仕打ちを受けて、捨てられたんだ」と教えられます。それから、アレンは再びテルーへ会いに行く事になりました。

テルーの正体とは?(結)

テルーは一人で寂しそうな歌声で、夕闇迫る雲の上で、空を飛ぶ事の切なさを歌っていました。それを聴いていたアレンは思わず泣いてしまいます。それに気づいたテルーは歌うのを辞めますが、アレンはそこで「自分の中で何かが暴走する時がある」と教えてくれたので、テルーは以前に言いすぎた事を謝ります。

所が、クモによってテナーやアレンが連れ去られてしまったので、ハイタカがそれを取り戻そうとしますが、ハイタカまで地下牢に閉じ込められてしまいます。テルーはアレンを見つけ出して、共にテナーやハイタカを助けようとします。しかしクモの魔力は絶大でした。その時に、何と!アレンは遂に魔法で鍛えられた剣を抜く事ができます。

しかし、クモはテルーを人質にして命を奪ってしまいます。それに絶望するアレンですが、朝日が登ろうとする中でテルーが生き返ったのです!そしてテルーの目が光る中で、信じられない光景が広がっていくのです。はたして、テルーの正体とは何者なのでしょうか?

『ゲド戦記』の豆知識

魔法の力

人間と竜が離れ離れになってしまった時代を描いたゲド戦記に関連する情報を紹介するので、興味のある方はご覧になってみて下さい。

ゲド戦記の劇中挿入歌『テルーの唄』

ゲド戦記で、テルーが歌っていた劇中挿入歌『テルーの唄』を手嶌葵さんが歌っているCDが販売されています(編曲は寺島民哉さんです)。そして、映画ではテルーの声優を務めているのも手嶌葵さんです。この曲は、アレンが涙を流すほどの歌だけあって、心に響くほどの透明で繊細な声で歌われています。

父の宮崎駿監督から酷評?

私はジブリファンですが、今までゲド戦記を見た事がありませんでした。それは宮崎駿監督が、自分の息子が製作した映画『ゲド戦記』を見た所を特集している番組で、この映画を酷評していたからです。そこでは宮崎駿監督が「こんなに映画を見るのが長く感じるなんて」とつぶやいていたのをよく覚えています。

自分はそれを聞いたら、そんなにつまらないものなのかと思って見てこなかったのです。所が、実際にゲド戦記を見たら、それほど面白くないという訳ではありませんでした。今にして思えば、宮崎駿監督は自分の息子にもっと頑張れと叱咤激励の意味を込めた言葉だったのかもしれませんね。

『ゲド戦記』の感想

朝焼けになる画像

竜が共食いを始める所からストーリーが展開されていくというショッキングな映画『ゲド戦記』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。

ゲド戦記の残念な所

ジブリファンの中では、ゲド戦記に対する評価は賛否両論で、否定的な方もいれば、賞賛する方もいます。そして、私が実際に見た感想では、少し風景がアッサリと描かれているのが残念に思ってしまいました。もののけ姫では自然を細かく描いていて、ハウルの動く城では城の素材なども丁寧に描かれていました。

それに比べれば、ゲド戦記はあまり美しい絵ではないかなと思ってしまいましたね。もちろん細かく描けば良いという訳ではないので、その辺りは好みの分かれる所かもしれません。そして、キャラクターの関係性が少し説明不足になっていたのも気になりましたね。

ゲド戦記の見所

ゲド戦記の見所は2つあって、1つ目はテルーが劇中挿入歌『テルーの唄』を歌っている所ですね。私はゲド戦記を見ていなかった時でも、この歌を聞いた時は「やっぱり見てみようかな」と悩んだ事があるほどでした。それほど、魅力を感じる歌があったので、できればED曲もテルーの唄にして欲しかったですね。

2つ目の見所は、テルーの正体ですね。これは、この映画の大きな見所なのでストーリーでは伏せさせてもらいました。しかし、ストーリーを読んだ上で、よく考えたらテルーの正体は分かるはずです。テルーの正体が分かれば、いくつかの謎も分かっていくので、その辺りを考えてみるのも、ゲド戦記の楽しみ方でしょう。