映画『修道士は沈黙する』告解を守らなければ世界が破滅?

映画『修道士は沈黙する』では、リゾート地で開催される財務相会議で、恐ろしい計画が実行されようとしていました。そこでロシェ理事が修道士に告解を願い出ます。修道士は告解を頼まれた以上は、秘密を守らなければいけなかったのですが、はたして、その告解の内容とはどのようなものか?詳しく紹介しましょう。

『修道士は沈黙する』のキャスト

沈黙を続ける修道士

引用:https://eiga.com/movie/86754/gallery/6/

映画『修道士は沈黙する』は、2018年3月17日に日本で上映されました(上映時間は約108分)。

監督&脚本

社会派ミステリー『修道士は沈黙する』を制作したのが、ロベルト・アンドー監督になります。

  • 監督:ロベルト・アンドー
  • 脚本:ロベルト・アンドー

登場人物&役者

映画『修道士は沈黙する』に登場する人物や役者さんたちは、以下の通りです。

  • ロベルト・サルス/事件が起きても沈黙する修道士(演:トニ・セルヴィッロ)
  • ダニエル・ロシェ/修道士に告解を頼む人物(演:ダニエル・オートゥイユ)
  • クレール・セス/絵本作家として有名な女性(演:コニー・ニールセン)
  • カナダの大臣/良心的な大臣で世界を憂う(演:マリ=ジョゼ・クローズ)
  • マルク・クライン/修道士を捜査する人物(演:モーリッツ・ブライプトロイ)

『修道士は沈黙する』のストーリー

修道士を見る男性

引用:https://eiga.com/movie/86754/gallery/3/

バルト海に面したリゾート地の高級ホテルで、G8の財務相会議が開かれようとしていました。そこには財政界の重要人物だけではなく、修道士のロベルトや絵本作家のクレールも招待されていたのですが、これから恐るべき計画や事件が行われようとしていたのです。

ロベルトが招待された理由(起)

ロベルトは修道士なのに、なぜか重要な会議に招待されてしまいますが、神父らしく威厳をただよわせながら高級ホテルに向かいます。そこにはロベルトだけではなく、他にも多くのゲストが招待されていて、食事の最中にある男性は「私たちを招待したのは誰のアイデア?」と尋ねます。

それにカナダの大臣は「ダニエルよ」と微笑みながら教えます。それに一同は少し驚いてしまいますが、当の本人ダニエルは微動だにしません。食事が済んだ後に楽器を演奏しながら、多くの者たちがつかの間の休息を楽しんでいたら、密かにロベルトはダニエルに呼ばれてしまうのです。

そこで、ダニエルはロベルトに「実は個人的な理由から、告解をしたいのです」と打ち明けられます。告解とは、キリスト教において罪を告白しても、打ち明けられた者は秘密を守らなければいけないものでした。

告解の後に事件が起きる?(承)

ロベルトは、告解を聞いた後に部屋を出ますが、その後に大きな事件が起きます。それはホテルの者がダニエルに会うために部屋を訪れたら、ダニエルが椅子に腰をかけた状態で顔に袋をかぶせて亡くなっていたのです。

周囲の者たちは、ダニエルは自殺をしたのか、他殺なのか動揺してしまいます。その頃、密かにマルクが修道士を捜査しようとしていました。そして、ダニエルが亡くなる直前に修道士であるロベルトと会っていた事が分かってしまいました。さらに、ダニエルの顔にかけられていた袋と同じ物をロベルトが持っている映像が、監視カメラに映っていたのです。

多くの者たちは、ロベルトがダニエルの命を奪ったのではないか?と疑うようになります。

修道士が沈黙する理由(転)

会議に参加する予定だった重要人物が亡くなったのであれば、誰が殺したのか?それが最も気になるはずでしたが、会議に参加する者たちが心配していたのは別のものでした。それは、ダニエルが修道士にある秘密を喋ったのではないかというものでした。

この秘密こそ、世界経済を大きく揺るがすものだったので、ダニエルがロベルトに何を喋ったのか、問い詰めようとします。しかし、ロベルトは告解なので、その内容を喋ろうとしません。

修道士が告解を守る重要性(結)

G8とは、日本・カナダ・アメリカ・イタリアなど多くの先進国の首脳会議の事です。つまり、比較的豊かな国が集まるものだったのですが、この会議では貧富の差を拡大させてしまう計画を実行に移そうとしていたのです。そのため、多くの者たちは告解の内容によって、計画が頓挫する事を恐れるようになりました。

しかし、ロベルトは相変わらず沈黙を続けてしまうので、密かに、修道士を捕まえてしまおうと動き出す者たちが現れます。その話を盗み聞きしたクレールは急いでロベルトをかくまおうとします。しかし、ロベルトは迷惑をかけたくないと思って、ついに会議へ出席します。

はたして、修道士は沈黙を続けて、世界の貧しい国々を救う事はできるのでしょうか?

答えを知りたい方はネタバレをクリック

ロベルトは、ダニエルから知らされた公式を大臣たちに公開します。その公式を見た大臣たちは驚いてしまって、密かに話し合います。この公式はメガバンクの簿外取引が暴かれる可能性があって、その方程式が修道士にある限りは下手な事ができないと思って、貧富の差を拡大させる事は取りやめました。

『修道士は沈黙する』の豆知識

修道士を助けようとする女性

引用:https://eiga.com/movie/86754/gallery/4/

『修道士は沈黙する』に関連する豆知識を紹介するので、良かったら、ご覧になってみて下さい。 

拡大を続ける貧富の格差

世界では貧富の格差が続いていて、2017年には、わずか1%の富豪たちが世界の富の82%を占めている事が分かりました。この事から、先進国が貧しい国々を救う事が望まれているのに、この映画では貧富の差を拡大させようとしていたのです。

そのため、ロシェ理事(ダニエル)が死ぬ間際に告解しようとしたのは、理解のできる話です。

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ブラックスワン

ダニエルが、修道士に告解しようとする時に『ブラックスワン現象』を説明する時がありました。このブラックスワン現象とは、マーケット市場において、予想できなかった事が起きた時の衝撃を大きい事を意味します。

ブラック・スワン理論が生まれた背景には、全ての白鳥が白色と思われていたのに、オーストラリアで黒い白鳥が発見されて、今までの常識が覆った事があります。そういう事が関係しているかどうかは知りませんが、映画では『ブラックスワン』というものがあるほどです。

映画『ブラックスワン』ではバレエで活躍するために、必死に努力をしている女性の苦悩にスポットを当てた内容になっています。修道士は沈黙するとは、全く違う内容になっていて、こちらは分かりやすい内容になっているので、多くの方たちが見やすい映画です。

『修道士は沈黙する』の感想

G8の大臣たち

引用:https://eiga.com/movie/86754/gallery/5/

映画『修道士は沈黙する』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。 

『修道士は沈黙する』の残念な所

修道士を沈黙するを見て、最も思った事は「内容が難しすぎる!」この一言に尽きます。映画を見ても、結局ダニエルは他殺なのか自殺なのか、ハッキリとしません。おそらく自殺なのかな?という感じはしますが、このダニエルというのは、死期が迫っている事や、修道士が怪しい点がいくつもあったのは事実です。

さらに、告解しようとする内容は何回も出てくるのですが、その話の内容が難しすぎて、あまり理解しきれない所もありました。そのため、難しすぎるミステリー映画を敬遠したい方は注意したほうが良いです。

『修道士は沈黙する』の見所

内容は難しいミステリー映画でしたが、先進国の奢りがかいま見えて、現代の国々を風刺しているのは、面白みを感じました。実際に日本が、このような会議に参加していたら、おそらく他の国々と同じ行動を取っていたのだろうと思わず想像してしまいましたね。

さらに、途中で何度も登場する告解のシーンが、ストーリーを盛り上げてくれるので、絶妙な組み合わせだなと感慨深くなりました。そして密室で多くの者たちが駆け引きを行っていきますが、それを役者たちが表情一つで見事に演じきっているのも大きな見所の一つでしたね。