孫権が陸遜に与えた褒美が罷免?三国志スリーキングダム81話

三国志 天下三分

呉の老臣たちは、連敗が続いている陸遜を罷免させようとします。そして、孫権が陸遜の陣営へ訪れて「褒美をとらせる」と言っておきながら、そこに出されたのは陸遜を罷免するように願い出た書簡だったのです。はたして陸遜は本当に罷免されるのか、詳しく紹介しましょう。

『第81話 夷陵の戦い』のキャスト

陸遜が罷免の危機に陥ってしまう『第81話 夷陵の戦い』に登場した人物や声優さんたちは、以下の通りです。

  • 孫権(呉)/意外な褒美を与える呉王(声:咲野俊介)
  • 陸遜(呉)/孫権に忠義を尽くす大都督(声:檀臣幸)
  • 諸葛瑾(呉)/孫権に同行する文官(声:内田直哉)
  • 張昭(呉)/陸遜を罷免させようとする長老(声:小川真司)
  • 韓当(呉)/傳駿を擁護する将軍(声:鈴森勘司)
  • 周泰(呉)/蜀軍を追撃するように進言する将軍(声:大羽武士)
  • 劉備(蜀)/呉軍を挑発する蜀漢の皇帝(声:家中宏)
  • 諸葛亮(蜀)/夷陵の陣形を知って激怒する軍師(声:堀内賢雄)
  • 馬良(蜀)/諸葛亮に夷陵の地図を見せる文官(声:福田賢二)
  • 馬謖(蜀)/劉備の言動に絶句する文官(声:横島亘)
  • 張苞(蜀)/呉軍の防戦に弱腰になる将軍(声:宮本崇弘)
  • 関興(蜀)/義兄の張苞をかばう将軍(声:相原嵩明)
  • 曹丕(魏)/司馬懿の予想が外れて叱責する皇帝(声:前野智昭)
  • 司馬懿(魏)/予想が外れて呉が勝つ事を進言する軍師(声:佐々木勝彦)
  • 司馬昭(魏)/父が皇帝に叱責されて心配する子息(声:乃村健次)
  • 静姝(魏)/司馬親子の話を盗み聞きする女性(声:魏涼子)

『第81話 夷陵の戦い』のストーリー

馬良は劉備に兵糧を渡す際に、諸葛亮の書状も一緒に見せます。劉備は「兵糧を持ってきた事は口実、狙いはこの書状だな」と馬謖の狙いを看破。それに馬謖は劉備の鋭い洞察を褒め称えますが、劉備は諸葛亮が案じていた陸遜の才覚を軽視してしまうのです。

陸遜が傳駿を斬首(起)

馬謖は、諸葛亮が「陸遜は長年兵法を学んできたので、油断なきよう」と書状にしたためたのに、劉備が全く意に介さなかったので不安を覚えてしまいます。しかし、諸葛亮の不安は的中し始めて、呉軍の必死の防戦で、蜀軍は5日も攻撃をしかけても砦を落とせずにいました。

劉備は攻撃を指示していた張苞を叱責しますが、関興はそれを庇おうとします。そこで、劉備は馬良と話し合って、呉軍を挑発する事にしました。蜀軍は孫権を侮るような挑発を行なって、呉軍の傳駿は砦から出撃してしまいます。しかし、その隙を狙って、蜀軍に砦を奪われてしまったので、陸遜は傳駿を本陣へ連行させます。

しかし、韓当は傳駿が呉王の義弟なので助命嘆願してしまいます。それを聞いた傳駿は思わず「そうだ、俺は呉王の義理の弟だ、斬れるものなら、斬ってみろ!」と豪語。それを聞いた陸遜は顔色一つ変えず「首をはねろ!」と命令。それに傳駿は「陸遜、貴様、陸遜!」と叫びながら連行されて、処刑されてしまったのです。

孫権が与えた意外な褒美(承)

傳駿が処刑された後に、孫権が陸遜の陣を訪れます。しかし、陣の中では傳駿の首がかかげられていたので、一同は緊張に包まれてしまいます。孫権は「この2ヶ月、我が軍は5倍もの兵力と戦ってきたが、敵に隙を見せる事なく、傲慢な劉備の高い鼻をへし折り、私は喜びを禁じ得んぞ」と褒美を与えようとします。

しかし陸遜は「褒美は将軍たちに分け与えて、私は主君より刑をたまわります」と言うので、孫権は「何故か?」と尋ねます。陸遜は「傳駿を打ち首にしました」と答えたら、孫権は「私が何を考えているか、そなたらは分かるか?陸遜が法を曲げて傳駿を斬らねば、劉備によって私の首がさらしものになっていたであろう!」と言い放ちます。

孫権は「陸遜!褒美はいらないと申したな、よかろう、では他の物をやろう」と指をさして、老臣たちが陸遜を罷免にするべきと上奏した物を置きます。孫権は「これをお前の褒美とする」と言うので、一同は『まさか大都督を罷免にするつもりか』と心配するような表情を浮かべます。

陸遜が孫権の褒美に感激(転)

孫権は、陸遜を罷免にするべきという上奏文を燃やし始めました。それを見た陸遜は感激して「我が君、この陸遜、お礼の炎を捧げます。天地が裂けんばかりの勝利の炎を」と忠義を誓います。その頃、蜀軍では軍議を開いていて、呉軍が全く挑発にのらなくなって、戦が長期化している事について憂慮の声があがっていました。

馬良は「この酷暑で水が枯渇して、兵士たちが汚水を飲んで疫病が発生しています、兵を城まで後退させましょう」と進言。しかし劉備は馬良の撤退の策を却下して、兵を涼しい山林の茂みへ後退させるように命じます。馬良はそれでも憂慮して、陣形を描いた図面を諸葛亮に見せに行く事を進言して、成都へ向かいます。

呉軍では将軍が「大都督、蜀軍が林に移動しました、縦横数百里、陣営は40あまり」と報告して、陸遜は「間違いあるまいな、移したのは一部か、それとも全軍か?」と尋ねたら「全軍が山林の茂みに移りました、劉備の中軍も林の中です」と答えます。陸遜は感極まった表情で「そうか……蜀軍はこれで必ずや負ける」と、呉の勝利を確信!

赤壁に匹敵する火攻め(結)

陸遜はすぐに軍議を開いて「天の援軍30万により、蜀軍は疫病で10の陣営中3つもの陣が壊滅した」と言って、それを聞いた将軍たちは喜びにわきかえります。さらに陸遜は「将軍らよ、あの山林をみよ、薪(まき)が積み上げられたも同然だ。あとは火を用意するだけで、劉備と70万の大軍は無残に焼き殺されよう」と不敵な笑みを浮かべます。

周泰は「大都督、火攻めを用いると?」と尋ねたら「いかにも、かつて周瑜殿は赤壁の大火で曹操軍を全滅させた。我々の今日の炎は赤壁に比べものにならないであろう。劉備と70万の大軍は跡形もなく消える!」と言い放ちます。その時、馬良が陣形の地図を諸葛亮に見せたら、諸葛亮は『何だ、この陣形は?』という表情を浮かべます。

諸葛亮は「陛下にこのような決断をさせた者は誰だ?そいつは奸賊だぞ、ただちに斬らねばなるまい!」と激怒。これに馬良は「いえ、これは陛下自らのご判断です」とあわてます。それを聞いた諸葛亮は「陛下の負けは決まった、私の気概も潰えてしまった」と嘆きます。なぜ、諸葛亮は劉備の負けと予想してしまったのでしょうか?

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諸葛亮は「山林の茂みに移動したら酷暑は避けられよう、されど敵に火攻めの絶好の機会を与えてしまう。しかも陣営の幅が700里もあっては敵を防ぎようがあるまい、火の手が上がれば連なった陣形は火鉢同然なのだぞ!」と蜀軍の負けを予測して、それを聞いた馬良は『しまった』という表情を浮かべる事しかできませんでした。

『第81話 夷陵の戦い』のまとめ

陸遜がついに、劉備および蜀軍70万を殲滅(せんめつ)しようとする『第81話 夷陵の戦い』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。

三国志の名言『驕兵の計』

蜀で諸葛亮が劉備が負ける事を予想していた頃、魏でも司馬懿が「劉備は負けます」と予想していました。曹丕は「そなたは劉備が勝つと予想していたな?」と叱責しますが、司馬懿は「お許しください、これは驕兵の計。陸遜にかような計略があるとは知りませんでした」と頭を下げます。

司馬懿が言う驕兵の計とは、自軍が弱いようによそおって、相手を油断させる計略です。実際に陸遜は、劉備に砦を攻めさせてはその都度、撤退していました。そのため、劉備が増長してしまったのも、無理もない話でした。

しかし、攻め続ける事によって、劉備は強引に船を進めて奥深くまで攻め込んでしまった上に、陣形が長く伸びきってしまったのです。これには陸路は呉軍の守りが固い事や糧道を確保するなどの狙いが関係しているとは言え、やはり陸遜の才覚が上だったという事でしょう。

『第81話 夷陵の戦い』の残念な所

劉備は諸葛亮を三顧の礼で迎えるまでは連戦連敗するような君主でした。それが、諸葛亮のお陰で連戦連勝するようになってから、おごりが見え始めました。そのため、諸葛亮が陸遜を警戒するようにと書状を送られても、劉備が油断してしまう所は、蜀のファンにとっては非常に残念な所でしょう。

『第81話 夷陵の戦い』の見所

諸葛亮は、今まで呉を翻弄してきて、呉のファンにとっては歯ぎしりするような思いばかりでした。ところが、今回の諸葛亮は陣形の地図を見て「そういう事か、陸遜がなぜ出てこないか分かったぞ、これを狙っていたのだ」と嘆いてしまうのです。

今まで、諸葛亮は呉を手玉にとってきたので、ここまで諸葛亮を悔しがらせるシーンは、呉のファンにとっては大きな見所の一つでしょう(ちなみに私は呉のファンで、陸遜推しです)。

諸葛亮は、この後に馬良をすぐに劉備の陣営まで戻って、陣形を変えるように指示します。そして諸葛亮は「陛下(劉備)、どうか、この難を逃れますよう」と無事を祈るばかりでした。実際に、蜀軍70万の兵士たちは、諸葛亮たちが20年もの歳月をかけて鍛え上げた精鋭でした。それが炎に包まれたら、蜀漢の天下取りは不可能に近いです。