『憑き歯-密七号の家-』の書評!悪夢を見るほどの恐ろしさ

ホラーのような女性

『憑き歯-密七号の家-(著:五味弘文)』は、ある黒い歯が、多くの人間の人生を狂わせるホラー小説です。

私は、この小説を読む事によって、2回ほど悪夢を見てしまうほどのインパクトがあったので、登場人物やストーリーなどを詳しく紹介しましょう(ネタバレなし)。

『憑き歯-密七号の家-』の登場人物

小説『憑き歯-密七号の家-(著:五味弘文)』に登場した人物を紹介するので、まだ読んでいない方は、参考にしてみて下さい。

  • 主人公(私)/長女の事が忘れられない男性
  • 郁子/主人公の妻
  • 磨紀/主人公の長女
  • 咲希/主人公の次女
  • S美/咲希を苦しめるクラスメート
  • 菜々子/磨紀の親友
  • 辰巳/古い蔵を守る老人
  • 矢崎/黒い歯に詳しい学生

『憑き歯-密七号の家-』のストーリー

私は、気分を紛らわすために家族を誘ってキャンプに出かけましたが、自分の不注意で、二人の娘が増水した川に飲み込まれてしまったのです!

必死の思いで、咲希を助けたものの、磨紀を助ける事は出来なくて、後悔する毎日でした。

それは咲希も同じで、姉を見殺しにして自分だけが助かってしまったと思って、喋る事ができなくなってしまいました。

咲希が、後悔する毎日を送っている時に、S美という意地の悪いクラスメートに、石鹸にある黒い塊を埋め込められてしまったのです。

咲希はそれに気づかず、石鹸で体を洗ってしまって、大きな傷を残してしまいました。

その頃、私は仕事で、古い蔵を調べていくうちに桐の箱をいくつも見つけます。その箱には、何と黒い歯がズラリを並べられていました。

黒い歯を集めていた者の孫の矢崎や、蔵に詳しい辰巳さんに協力してもらって、黒い歯を調べていたら、この黒い歯に噛み付かれた者は取り憑かれてしまうと言うのです。

そして、自分の住む町で、痛ましい殺人事件が起きるようになっていって、辰巳さんは黒い歯に噛み付かれた者の仕業だと睨みます。

はたして、自分は黒い歯によって取り憑かれてしまった者の暴走をくい止める事ができるのでしょうか?

『憑き歯-密七号の家-』を読んでから見た悪夢

私は、この小説を読んでから2回ほど悪夢を見てしまって、それほどメンタルを傷つけられるほどの恐ろしい小説でした。そこで、どのような悪夢を見たのか紹介します。

傷だらけの女

小説を読み終わる寸前に見た最初の悪夢が、傷だらけの女が現れる夢でしたね。

なぜ、このような悪夢を見たのかと言えば、川で亡くなってしまった磨紀は、咲希の足を掴んで何とか助かろうとします。

しかし、咲希は自分が助かるために、足に違和感があっても、蹴り続けてしまって、磨紀が溺れていく代わりに、自分だけが助かりました。

それからというもの、咲希は磨紀の亡霊に「けった」と言われて苦しめられる事になってしまいます。

磨紀は川で死んだので、傷だらけになったのだろうという推測が、このような夢を見たのでしょう。

怖かったですねぇ、長い黒髪の女性で、前髪が垂れて顔半分が見えないのですが、こちらをずっと凝視していので、二度と見たくない夢でした。

奇怪な化け物

2回目の悪夢は、少し馬鹿げているような内容ですが、青いダンベルのような胴体から黄色い顔だけが出てくる化け物が登場しました。

自分は同じようなダンベルで、青い甲羅をバンバンと叩くのですが全くビクともしなくて、黄色い顔(目や鼻はなく)の口から見えた鋭い牙で噛み付かれそうになります。

これは、どう考えても憑き歯による黒い歯で噛み付かれた者が、取り憑かれてしまうという内容に影響されたのでしょう。

自分は今までホラー小説や映画をいくつも見た事はありますが、1つの作品で2回も悪夢を見るのは初めてでした。

『憑き歯-密七号の家-』の感想

ホラー小説『憑き歯-密七号の家-』を読んだ私の感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。

『憑き歯-密七号の家-』の残念な所

黒い歯に取り憑かれた者は、満月と新月に事件を起こしていました。そのため、矢崎は次の新月になるのは、9月5日なので、その日に再び事件が起きると推測します。

そのためか、矢崎は主人公に「咲希さんは9月5日まで病院で入院していたら、安全ですから」と入院中の咲希を心配してくれたのです。

しかし、主人公は医師から退院しても大丈夫と言われて、矢崎に何の相談もしないで咲希を退院させてしまったのです。

これを読んだら「いやいや、せめて相談ぐらいはしてやれよ」と思ってしまいましたね。案の定、その油断が最悪の結果をもたらす事になってしまうのです。

『憑き歯-密七号の家-』の見所

憑き歯は、冒頭では退屈なストーリーでしたが、次第に黒い歯のおぞましい歴史や、咲希に迫る恐怖などによって、読んでいて怖さを感じる内容になっていました。

ある亡霊は、主人公の妻や娘を恐怖に陥れて、車の中へ閉じ込めて窒息させようとします。

さらにいわくつきの家へ引っ越した主人公の家族は、得体の知れない者に苦しめられるようになるので、ホラー小説が好きな方であれば、本当におすすめの作品ですね。